デザイン住宅を建てるうえで、設計事務所より工務店の方が耐震性のに優れているといううわさも聞きますが、そんなことはありません。
むしろ後述のようにデザインとの兼ね合いにより耐震性のは大きく変わりますすし、業者によって得意とする工法が違ういます。
デザインと業者の適切なマッチングが大切なのです。
耐震性を判別するのに耐震基準という規格があります。耐震基準は「等級1」「等級2」「等級3」の3つに分類され、等級1でも震度6~7相当の地震に耐えうる強度を持ちます。
耐震性を計算する重要な項目としては「建物の重さ」「耐久壁」「耐力壁や耐震金物の配置場所」「床の耐震性能」の4つが大切です。
特に配置に関しては、見落としがちで、以前にも意味のない場所への耐震金物の設置などが問題になりましたので、しっかりと確認しましょう。
等級2は等級1の1.25倍、等級3は等級1の1.5倍の強度を持ちます。
避難場所などは等級2で建てられることが多く、「長期優良住宅」としての認定にも等級2が必要です。
また、災害時の重要拠点である警察署や消防署などは等級3で建てられてることが多いです。
このようにデザイン住宅でも等級1の耐震性があれば安心して住むことができるので確認してみましょう。
窓が大きく開放感があふれる家はオシャレでしょうが、オシャレな家は全て窓が大きい必要があるわけではありません。
デザイン住宅が一口に耐震性能が低いわけではなく、自分のこだわり・理想をどこまで追求するか、そしてその理想と耐震性の兼ね合いが重要となります。
また見た目だけではなく、耐震金物の利用や工法の違いで耐震性は大きく変わります。
自分のこだわりと優先度を伝えることで、各業者のプロフェッショナルが理想の設計をしてくれることでしょう。
また、業者により可能な工法は異なる為、複数の業者を検討し、自分の理想の家を実現できる業者選びが大切になります。